Free【北奥羽の神社】三戸大神宮(三戸町)

南部氏中興の祖と称される26代当主信直が、1592年に伊勢神宮の分霊を勧請(かんじょう)したのが始まりと伝わる。武運長久の祈願所として南部氏の祭事をつかさどるばかりでなく、民衆の信仰も集め、「東北のお伊勢様」として地域内外の人たちに親しまれてきた。

 当初は三戸町内の箸木山に社を構えたが、参拝者の増加で手狭となったことから、南部氏家老の藤枝宮内が17世紀に屋敷を奉納し、現在地に移った。

 会津藩とのゆかりも深い。幕末の戦乱で古里を追われ、この地に移り住んだ会津藩校日新館の杉原凱教授の眠る墓が境内に残る。「明治天皇御巡幸の図」をはじめ、地域の歴史などを伝える貴重な文化財を多数所蔵し、公開している。

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