Free青森屋「きみがらプロジェクト」工芸体験を観光資源に デントコーン初収穫

デントコーンを手際良くもぐスタッフ
デントコーンを手際良くもぐスタッフ

三沢市の「星野リゾート 青森屋」は10月26日、伝統工芸品のきみがらスリッパやその制作技術を継承する「きみがらプロジェクト」の活動として、今年初めて敷地内の畑で栽培したデントコーンの収穫を行い、スタッフが出来を喜びながら作業に励んだ。収穫したデントコーンの皮を活用し、12月1日から宿泊者向けにミニ草履作りの体験プログラムを実施する。

 国内有数の馬産地だった青森県でかつて営まれた、馬と共に生きる循環型の暮らしを再現し、観光資源として活用することを目指して、昨秋プロジェクトを開始。十和田きみがらスリッパ生産組合(宮本桂子組合長)の協力を得て、きみがらスリッパの制作技術やデントコーンの栽培方法を学んできた。

 皮を使い工芸品を作る体験プログラムを宿泊客に提供しようと、今年6月に約5・7アールの畑を馬で耕し、約千株分の種まきを手作業で実施。除草や食害対策に努め、丹精込めて育てた。

 この日は、スタッフ8人が作業に参加。背の高い茎からデントコーンを1本ずつ手際良くもぎ、鎌で茎を刈り取った。およそ半面で作業を行い、335本を収穫した。土起こしで活躍した馬「とろろ」も畑にやって来て、実を勢いよく食べてスタッフらを和ませた。

 スタッフの一人で、プロジェクトの栽培担当リーダーを務めた新井瑠莉さん(24)は「栽培を始めた時に想像していたよりも、たくさん収穫できてうれしい」と笑顔を見せた。

 青森屋は今後、皮の乾燥や染色など加工作業を行い、プログラムの開始に備える。プログラムは来年3月31日まで実施予定。