Freeねぶた師3人の作品が完成/星野リゾート 青森屋

完成したねぶたの前に並ぶ岡本真吾総支配人(左から2人目)とねぶた師の3人
完成したねぶたの前に並ぶ岡本真吾総支配人(左から2人目)とねぶた師の3人

新型コロナウイルス感染拡大の影響による「青森ねぶた祭」の中止を受け、3人のねぶた師による「ねぶた共同制作プロジェクト」を進めていた三沢市の「星野リゾート 青森屋」(岡本真吾総支配人)で9月28日、制作していたねぶたが完成した。同日は、青森屋内「みちのく祭りや」でねぶたの台上げやお披露目を実施し、宿泊客が祭りの雰囲気を堪能した。

 プロジェクトは青森屋がねぶた師に制作の場を提供しようと6月から始動。内山龍星さん、立田龍宝さん、北村春一さんが流派を越えて共同での制作に挑んだ。制作期間は計39日間で、宿泊客は作業風景を見学できた。

 ねぶたの題名は「悪疫退散 守護神 降臨」。新型コロナの早期終息を願い、内山さんは「毘沙門天」、立田さんが「不動明王」、北村さんが「鍾馗(しょうき)」をそれぞれ担当。台座を含めて高さ3メートル、幅4・3メートル、奥行き2・45メートルの中型ねぶたにまとめた。

 同日は、それぞれが手掛けた3体を1つの台座に飾った後、お披露目会を開いた。ねぶたを点灯して、青森屋スタッフがお囃子の演奏と運行を実施。館内には笛や太鼓、手振り鉦(がね)の音が鳴り響き、宿泊客約30人が迫力あるねぶたに見入っていた。

 横浜市から家族4人で来た中村里美さん(52)は「中止になっても伝統をつなごうという思いを感じた。素晴らしかったので実際の祭りも見たい」と笑顔。

 ねぶたを制作した内山さんは「流派が違う中でそれぞれが力を発揮し、まとまりのあるねぶたにできた。それぞれの個性が出ている」と話した。

 ねぶたは今後、館内で展示される予定。