Free北奥羽の地名【金糞平】=三沢市/どんな由来?

【金糞平=かなくそたい】
 三沢市にある塩釜地区農民研修所前の細い道を西に進むと、小さな集落が現れる。地元では古くから、この地を指して「金糞平」と通称してきた。金糞とは、製鉄作業の際に生じる鉄くずを意味する。
 「三沢市史」などによると、平安期には諸国を巡り歩く鍛冶の専門集団がおり、一定期間定住しては土地の砂鉄を使って刀剣や農具、仏具などを生産してゆく例があった。
 三沢市沿岸は古来、砂鉄が豊富に産出したことや、この地の畑から鉄くずや土器がたびたび出土したことから、鍛冶集団が滞在したと考えられている。同様の地名は全国各地で確認されている。
 ※ネット連載

 
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