Free徳島県出身の写真家・土井さんが移住/八戸出身の妻と共に

八戸市に移住した徳島県出身の写真家土井九郎さん(右)と妻の奈穂子さん
八戸市に移住した徳島県出身の写真家土井九郎さん(右)と妻の奈穂子さん

徳島県から八戸市に活動拠点を移した写真家がいる。外国の街並みや海辺の風景、地域住民と共存する「地域猫」の様子を捉えた写真集を出版してきた土井九郎さん(69)だ。同市出身の妻奈穂子さん(55)と共に8月初旬に移住し、これまでに撮りためた八戸の写真は、転居前を含めると数万枚に上る。九郎さんは「種差海岸は特別な場所。そのうち八戸の写真集を出せれば」と話している。
 九郎さんが写真に出会ったのは20歳頃。働き始めてためたお金で買ったのが一眼レフカメラだった。外航船乗組員としてさまざまな国を訪れ、街並みや地域の人々を撮影。初めは趣味の範囲だったが、いつしか写真集を出版する腕前になった。
 15日には、地元・阿南市に住む猫のありのままの姿を集めたモノクロ写真集「猫町」を出版。白黒で撮ることで、毛並みの質感や目の形が強調され、生き生きとした表情を映し出している。
 八戸は奈穂子さんと何度も訪れ、2011、12年にはそれぞれ数カ月間滞在。11年にJR鮫駅で偶然見掛けたワンコインバスに乗り、初めて種差海岸に降り立った。「気づけば何万枚も撮っていた。引き込まれる何かがある」と九郎さん。奈穂子さんは「出身者だと身近過ぎてそこまで分からないのかも」と笑う。
 九郎さんはほかにも、食べ物と過ごしやすい気候が気に入っているという。「八戸に来て良かったと毎日言ってる。色んな瞬間を撮りたい」と八戸での新たな生活を楽しんでいる。