Free【新型コロナ】県外客対応は…休業や「お断り」も お盆期間、八戸の飲食店苦慮

帰省シーズンを迎えた八戸市中心街。県外来店客を巡る飲食店の対応はさまざまだ=11日、同市
帰省シーズンを迎えた八戸市中心街。県外来店客を巡る飲食店の対応はさまざまだ=11日、同市

お盆の帰省シーズンが本格化する中、北東北有数の歓楽街とも言われる八戸市中心街では、新型コロナウイルス感染予防の観点から、県外からの来店客を巡る店側の対応が分かれている。通常通り営業する店が多い一方、個人店を中心に、県外客の入店を「お断り」する張り紙を掲げたり、お盆期間中は休業にしたりとさまざま。例年ならば帰省客や観光客で多くの人が訪れる書き入れ時だけに、経営者らも苦渋の選択を迫られている。
 八戸屋台村「みろく横丁」では、感染が広まる東京都や大阪府など警戒地域から訪れた人の入店を、市内への滞在が2週間未満の場合、見送ってもらう対応を取る。発熱やせきなどの症状が出ている人への対応も同様。また、市民を含む全ての来店者に対しても、名前や住所のほか、滞在先が分かる領収書などで確認を行っている。
 飲食店を営む40代の男性は「肌感覚として、多くの人が県外から戻ってきているようだ。感染者を八戸から広めないためには、仕方がない対応」と理解を求める。
 さらに中心街の飲食店では、あちこちでお盆期間の対応を記した張り紙を掲げている店が目立つ。
 県外客の入店を断ることにした飲食店の40代男性経営者は「人の出入りが増える今は、来店客の安全確保を優先しなければならない。県外客にも理解をしてほしい」と理由を語る。
 また、きっぱりとお盆期間中の休業を選択した店もある。ある店舗の女性(45)は「もし自分の店でクラスターが発生してしまったら、それこそ店への信頼がなくなってしまう」と危機感を示し、「売り上げは激減するが、先を見越しての対応」と訴えた。
 店側の対応に、市民にもさまざまな思いが交錯する。同市湊高台の男性会社員(42)は「店を守る気持ちを考えると当然だと思う。八戸から感染拡大を防ごうという思いがありがたい」と好意的に受け止める。
 市内在住の女性会社員(43)は「印象として、県外の人を締め出しているようにも捉えられかねない」と複雑な表情を浮かべつつ「今の時期を考えれば、分かってもらうしかないのでは」と話した。