Free旧陸軍「一式双発高等練習機」の展示終了へ/青森県立三沢航空科学館

11月8日に展示終了となる一式双発高等練習機=21日、県立三沢航空科学館
11月8日に展示終了となる一式双発高等練習機=21日、県立三沢航空科学館

青森県立三沢航空科学館(大柳繁造館長)は、十和田湖から引き揚げられた旧陸軍の「一式双発高等練習機」の展示を11月8日で終了する。同機を所有する県航空協会は、機体を製造した当時の立川飛行機を前身とする、不動産賃貸業「立飛ホールディングス」(東京)に譲渡する方針だ。
 練習機は戦時中の1943年9月に秋田県の能代飛行場から八戸に向かう途中、十和田湖に着水して水没。2012年9月、69年ぶりに十和田湖の水深57メートル地点から引き揚げられ、同年11月から同館で展示している。16年には日本航空協会から重要航空遺産の認定を受けた。
 機体を保存する上で、湿度や温度などの適切な管理が必要となり、同館での管理が難しくなることに加え、12月から始まる同館のリニューアル工事のタイミングなどに合わせて譲渡を決めた。譲渡後は、立飛ホールディングスが管理保存を行うが、展示方法などは分かっていない。
 県航空協会会長も務める大柳館長は「機体は製作されたふるさとに帰る。科学館で飾っていたい思いはあったが、長く保存したいので環境が整った場所で管理されるは安心だ」と話す。
 同館では、10年3月から実施している旧海軍の零式艦上戦闘機レプリカを展示する「零戦展」も11月8日に終了する。