Freeタクシーが代行サービス 交通弱者を支援 三八地域で社会実験へ

青森県タクシー協会の事業説明を聞くタクシー会社の担当者=17日、八戸市
青森県タクシー協会の事業説明を聞くタクシー会社の担当者=17日、八戸市

新型コロナウイルスの影響で外出控えの動きが広がる中、高齢者や自家用車を持たない人たちを支援しようと、青森県三八地域県民局と県タクシー協会は、タクシードライバーが買い物の代行サービスなどを行う社会実験を始める。地域に根差すタクシー会社が“御用聞き”となり交通的弱者を支えるもので、県内では初の取り組み。8月10日から事業を開始する予定だ。
 「三八救援タクシー」と銘打った今回の社会実験は、八戸市と三戸郡に居住する人が対象。24日までの約2週間の期間中に人数限定で取り組む。
 サービス内容は▽高齢者や障害者の緊急用務の代行▽買い物の代行▽医療機関への診察券の提出▽住民票など公的証明書類の受け取り―などで、利用者側の負担はない(品物代金などは利用者負担)。現時点で八戸市内の大半のタクシー会社と三戸郡の一部タクシー会社が参加する見込みだ。
 救援タクシーを利用する場合は、各タクシー会社に依頼内容を電話で連絡。利用後は簡単なアンケートを記入することが条件となる。
 17日はグランドサンピア八戸で事業者向けの説明会が開かれ、タクシー会社11社の担当者が出席。県タクシー協会の木村昌子常務理事が事業概要を説明した。木村常務理事は取材に「タクシーは地域に根付いた公共交通機関。困っている方々をサポートできるよう、一致団結して頑張っていきたい」と強調した。
 問い合わせは県タクシー協会=電話017(739)0545=へ。
青森県タクシー協会の事業説明を聞くタクシー会社の担当者=17日、八戸市

 
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