Free風間浦で今季初の烏賊様レース「思い通りイカない」波乱も

烏賊様レースを楽しむ子どもたち
烏賊様レースを楽しむ子どもたち

風間浦村活イカ備蓄センターで11日、今季初の「元祖烏賊様(いかさま)レース」が行われた。1周20メートルの特設コースでスルメイカを泳がせて着順を競い、ツアー客らが気まぐれなイカに翻弄(ほんろう)されながら熱戦を繰り広げた。
 レースは村の恒例行事だったが、近年の不漁を受け、2019年は7月の「ゆかい村海鮮どんぶりまつり」で開催したのみ。18年は極端な不漁で同センター自体が休業を余儀なくされたため、ツアー客などを対象にレースが行われるのは3季ぶりになるという。
 同日は、津軽地方から訪れたバスツアー観光客やサッカークラブの子どもたちが体験。勢いよくゴールするイカがいる一方、コースの底にくっついて先に進まないイカもいるなど波乱含みの展開もあり、会場を沸かせていた。
 同センターは昨年8月から、水産加工業者の駒嶺商店(同村)が指定管理している。現在のところ、津軽海峡沖のスルメイカは形が小ぶりで漁も薄いというが、同社の駒嶺剛一代表は「下北地域に観光客を呼び込み、にぎわいを創出できれば。漁次第だが11月まで開催したい」と意気込む。
 レースは5日前までに要予約。6人以上から受け付ける。参加料は1人700円。イカは持ち帰ることができる(近隣市町村限定)ほか、300円追加でさばいて同センター内で食べることができる。営業時間は午前10時~午後2時だが、予約があれば延長対応する。毎週水曜日定休。
 問い合わせは風間浦村活イカ備蓄センター=電話0175(36)2112=か、駒嶺商店=電話0175(35)2211=へ。烏賊様レースを楽しむ子どもたち

 
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