Free【新型コロナ】青森県が県産牛肉を給食で提供する事業スタート/野辺地町で第1回、おいしさに笑顔

青森県産牛肉を使ったハヤシライスを味わう野辺地小の児童=3日、野辺地町立野辺地小(画像を一部加工しています)
青森県産牛肉を使ったハヤシライスを味わう野辺地小の児童=3日、野辺地町立野辺地小(画像を一部加工しています)

新型コロナウイルスの影響で消費が落ち込んでいる青森県産牛肉をアピールするため、県は3日、県産牛肉を学校給食として供給する事業をスタートした。初回は野辺地町内の小中学校で、倉石牛などA5ランクの黒毛和牛を使ったハヤシライスが提供され、子どもたちは「おいしい」と笑顔で味わった。
 県によると、牛肉は新型コロナによる外食需要の減少などで在庫が膨らみ、価格が下落している。同事業在庫を減らすとともに、児童生徒に魅力を知ってもらい、将来的な消費拡大につなげる目的で実施した。
 事業には県内27市町村の公立小中学校と特別学校359校が参加。本年度中に1人当たり100グラムの県産牛肉を使った給食を計3回程度提供する。消費される牛肉の総量は約8・6トンに上る見込み。
 この日、野辺地町では小学校3校と中学校1校で提供。このうち、町立野辺地小の6年生39人は、栄養教諭の小坂しげ子さんから、牛肉の等級などに関する説明を受けた後、口いっぱいにハヤシライスを頰張っていた。給食のメニュー表に丸を付けて楽しみにしていたという中谷柚姫(ゆずき)さん(11)は「肉がすごく柔らかくておいしい」と満足げだった。
 今後、学校ごとにステーキや牛丼、カレーなども提供される予定。県畜産課の中村郁惠主幹は「子どもたちに県産牛肉の素晴らしさを知ってもらって、ファンになってほしい」と話していた。
青森県産牛肉を使ったハヤシライスを味わう野辺地小の児童=3日、野辺地町立野辺地小(画像を一部加工しています)

 
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