Freeフクロウの木像 チェーンソーで制作/レストラン「オルトラーナ」、十和田

チェンソーを使い、フクロウの木像を彫る菅岡仁さん
チェンソーを使い、フクロウの木像を彫る菅岡仁さん

十和田市奥瀬栃久保のレストラン「オルトラーナ」(佐々木志保子代表)で5月31日、青い森カービングクラブの菅岡仁さん(50)が、チェーンソーを巧みに使ってフクロウの木像を彫り上げた。木像は店入り口付近にあった初代のフクロウと入れ替える形で設置。店は新型コロナウイルスの影響で、4月から1カ月余り臨時休業を余儀なくされたが、営業再開の“門出”を祝う形となった。
 今回の実演は、菅岡さんが「十和田湖と奥入瀬渓流の観光振興に尽力するオルトラーナを応援しよう」と、佐々木代表に働き掛けて実現。同店では創業時から約5年間、菅岡さん作のフクロウの木像を飾っていたが、老朽化しており、営業再開を機に代替わりも兼ねた。
 この日、敷地内に杉の丸太を用意した菅岡さんは、刃の大きさが異なるチェーンソーを使い分け、フクロウの輪郭や毛並み、爪を見事に再現。1時間ほどで高さ約1メートルの作品を完成させた。
 豪快なチェーンソーの彫刻に、通りがかりの多くの観光客が足を止めて見入ったり、カメラで撮影したりした。家族4人で木像制作を見ていた、十和田市の園児加福芽奈(めいな)ちゃん(5)は「(チェーンソーを使って)上手なフクロウができてすごい。おうちにも欲しくなった」と目を輝かせた。
 佐々木代表は取材に「菅岡さんのおかげで、温かみのある作品ができた。福を呼ぶフクロウと共に新たな気持ちでやっていきたい」と笑顔を見せた。チェンソーを使い、フクロウの木像を彫る菅岡仁さん

 
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