Free中型イカ釣り船第1陣、北太平洋に向け出漁/八戸港

北太平洋のアカイカ漁場に向け八戸港の第1魚市場前岸壁から出漁する第21正進丸=3日、八戸市
北太平洋のアカイカ漁場に向け八戸港の第1魚市場前岸壁から出漁する第21正進丸=3日、八戸市

北太平洋アカイカ春夏漁(5~9月)に向かう八戸港所属中型イカ釣り船の第1陣が3日、同港を出港した。今年は同港所属船として昨年より1隻少ない20隻が出漁を予定。大畑港や小木港(石川県)の所属船なども加え、計32隻が操業後、八戸港に水揚げする見込みだ。
 出港したのは「第21正進丸」(184トン、9人乗り組み)。航海の安全を祈る乗組員の家族や水産関係者らに見送られ、八戸市第1魚市場前の岸壁から出発した。工藤三夫漁労長(63)は離岸前の取材に「漁場の状況は分からないが、数量で100トンは確保したい。新型コロナ対策には万全を期している」と意気込みを語った。
 ここ数年、全国的にスルメイカの記録的な不漁が続いている。船を管理する漁業会社「丸吉」(八戸市)の関川順悦常務は「加工業者にとって現状はスルメイカが品薄で単価も高すぎる。水産業全体のためにもアカイカのボリュームを確保し、加工原料として使ってもらい、商品価値を高められれば」と話した。
 中型船の出漁のピークは大型連休明けの12日。各船は1週間ほどかけて漁場に到着し、約1カ月半にわたって操業後に帰港、水揚げする。 春夏漁では例年、2回の漁を行うが、ほとんどが昨年と同様に北太平洋に向かう見通し。秋以降は日本海のスルメイカ漁か三陸沖のアカイカ漁に移り、来年2月末ごろまで操業する。