Free【新型コロナ】全社員マスク着用義務付け「社員一丸で取り組みたい」/八戸中央青果

新型コロナウイルス感染予防対策でマスクを着用する競り人=14日午前6時45分ごろ、八戸市中央卸売市場
新型コロナウイルス感染予防対策でマスクを着用する競り人=14日午前6時45分ごろ、八戸市中央卸売市場

新型コロナウイルス感染症の広がりを受け、農産物などの取引を行う市場の競り人もマスクを着用し始めた。競りは場の雰囲気で流れが決まることがあり、競り人の表情も重要な要素だが、八戸市中央卸売市場青果部の卸売会社・八戸中央青果(横町芳隆社長)では14日までに、全社員にマスク着用を義務付けた。同社は「マスクをしての競りは市場始まって以来、初めて。食料の流通を止めないよう、社員一丸で取り組みたい」としている。
 競り人の間では、「顔を見せないのは失礼」との考え方が根強く、これまでマスクをすることはなかったが、感染予防を優先した。競り台と仲卸業者や売買参加者が立つひな壇の間隔も、飛沫(ひまつ)感染予防に効果があるとされる2メートルに広げた。
 14日の競りはスムーズに進み、15分ほどで終了した。トマトを担当した野菜第二課の工藤祐徳係長は「息苦しいし、値段が聞こえているのか心配。慣れないが予防のためには仕方ない」と、戸惑いつつも冷静に受け止めていた。
 売買参加者の男性も、「声が聞こえにくいということもなく、普段通りできたので問題はない」と話していた。

 
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