Free【新型コロナ】まるで“遊び場難民” 子育て施設閉鎖で保護者切実

公園で長男(中央)を遊ばせる宮本かおるさん(左)。子育て関連施設の閉鎖は、未就園児がいる家庭にも大きな影響を与えている=12日、八戸市の長者まつりんぐ広場
公園で長男(中央)を遊ばせる宮本かおるさん(左)。子育て関連施設の閉鎖は、未就園児がいる家庭にも大きな影響を与えている=12日、八戸市の長者まつりんぐ広場

新型コロナウイルス感染拡大の影響による子育て関連施設の閉鎖は、八戸市内の未就園児がいる家庭に大きな影響を与えている。感染防止のためには自宅保育が望ましいとはいえ、四六時中、家の中で過ごす環境に息苦しさを感じている親も少なくない。中には子どもの昼寝が増え、夜寝る時間が遅くなるなど生活リズムの乱れを懸念する保護者も。晴れた日は、感染予防策を取った上で公園へ出掛けることもできるが、雨や雪の日は行動が限られ、「まるで“遊び場難民”のようだ。早く終息してほしい」と切実な声が聞こえる。
 「支援センター頼みの生活を送っていたので、時間を持て余しています」。12日午後、市内の公園で1歳4か月の長男航(わたる)君を遊ばせていた宮本かおるさん(33)=同市河原木=は、ため息をついた。気温は7度。風は強いが、防寒着姿の航君は元気に階段を上り下りしたり、おもちゃをいじったりしている。肌寒さの残る時期で心配もあったが、家での同じ遊びの繰り返しに限界を感じ、ママ友と誘い合って公園に出掛けた。
 市内では、2月29日から公民館・児童館で行う「子育てサロン」が中止となったほか、3月2日からは保育園などで行う「地域子育て支援センター」も取りやめとなった。八食センターの「くりやランド」「わんぱくひろば」や、はっち4階の「こどもはっち」、八戸公園の「三八五・こども館」といったキッズスペースも閉鎖され、再開の見通しは立っていない。
 保育園や幼稚園入園前の子どもを持つ親にとって、これらの屋内施設は安心して子どもを遊ばせられる場所。宮本さんは、午前中から支援センターなどに出掛けて航君を遊ばせ、昼食後に帰宅、お昼寝―という生活パターンを送っていた。「転勤族で実家を頼れないので唯一、気分転換できる時間だった。早く日常生活に戻ってほしい」と願っていた。
 支援センターや八食センターの遊び場をよく利用していた別の母親(26)は、1歳3カ月の長男の生活リズムの乱れが気になっている。「家にいると昼寝が多くなり、夜寝る時間が遅くなる。お菓子の量も増えてしまった」とこぼした。
 遊び場に悩む親に対し、こどもはっちを運営する「はちのへ未来ネット」の平間恵美代表は、天気のいい日の散歩や、新聞紙など身近な素材を使った家遊びを提案。その上で「家事を全て完璧にこなそうとせず、生活リズムがずれても、家が散らかっても『一時のことだから仕方ない』と割り切ることが大切」と、ストレスを抱えないようアドバイスした。