Free三沢市政界に新風 選挙カー使わずネット駆使 初当選の久保田氏

当選が決まった後、選挙事務所で取材に応じる久保田隆二氏=8日、三沢市
当選が決まった後、選挙事務所で取材に応じる久保田隆二氏=8日、三沢市

8日投開票が行われた三沢市議選(定数18)で、地盤も知名度もない新人が新風を吹かせた。無所属の久保田隆二氏(30)は選挙カーを使わず、インターネットを駆使した活動を展開して21人中17位の得票。地縁血縁が強いとされる三沢の選挙で結果を出し、市政界関係者を驚かせた。
 選挙カーがないから連呼もない。事務所スタッフは、ブログでの主張に興味を持って久保田氏の元を訪れた若者ら数人だ。三沢出身だが、基本的に地元のつながりには頼らなかった。
 街頭演説は10回足らず。それ以外は事務所にとどまり、撮影した動画の編集と事務作業などに充てた。
 「あのやり方が三沢で通用するのか」「どのくらい取るのか読めない」。多くの陣営は、活動が見えない久保田氏の浸透度を最後までつかみきれなかった。
 ネット中心の活動にしたのは「若い人に関心を持ってほしいから」。しがらみをつくりたくなかったのも理由という。
 8日の開票時も開票所の観覧席から見守り、実況付きでネット配信。当選が決まった後、スタッフと二人きりの事務所で取材に応じた久保田氏は「私に会ったことがない多くの人が票を入れてくれた」と感謝し、「ITを駆使した公共サービスをつくれる政治家になりたい」と目標を語った。
 投票率が大幅に低下する中で久保田氏が650票を獲得したことに、ベテラン議員は「若さもあるだろうが、すごい。これも時代の流れなのだろう」。一方、別の現職は結果に驚きつつ、「彼の議会での活動を見せてもらう」と淡々と語った。