Free「桜縁日」色とりどりの花木楽しむ 今熊保食神社/六戸

遅咲きの桜の中、ステージ発表が行われた「桜縁日」
六戸町折茂の今熊保食(うけもち)神社(岡田良平宮司)境内で5日、「桜縁日」が開かれた。遅咲きの桜のピンク色と芝生の緑色、タンポポの黄色のコントラストが美しい会場に大勢の町民らが集まり、さまざまなステージ発表を楽しんだ。
町内で最も歴史があるという同神社。老朽化した本殿を2012年に再建したのを機に、気軽に集える場所にしようという声が高まり、住民らが桜の植樹を15年から毎年行っている。
境内には早咲きから遅咲きまで多様な品種の桜が並び、3月下旬~5月中旬と晩秋に交代で開花する。今年も啓翁(けいおう)桜や万里香(ばんりこう)、プリンセス雅(みやび)などを植え、45種約170本まで増えた。
桜縁日は、町のまちづくり町民活動支援事業「今熊の里桜と湧水プロジェクト」の一環。境内の整備を進めるボランティア団体「今熊の里社」(大西勇雄代表)が主催した。
昨年に続き2回目の開催となった今年は、八重咲きの一葉(いちよう)が見頃を迎え、関山(かんざん)も咲き始めている境内で、町内の団体らが琴の演奏やコーラス、フラダンス、太極拳を披露。陽気にも恵まれて町内外から家族連れらが続々と訪れ、のどかな休日を楽しんでいた。
大西代表は「花の色もそれぞれ違って、きれいなグラデーションを楽しめる。今後も種類をそろえ、新たな桜の名所にしたい」と意気込んでいる。年内には60種まで増やすという。