八戸調理職業訓練協会（豊田美好会長）は２６、２７日、八戸市の「はっち」で創作料理の発表会「八戸料理人の腕自慢」を開き、市内のホテルや飲食店の料理人３０人が、思い思いのアイデアや技術を披露した。最高位の市長賞には、和食に独創的なアイデアを盛り込んだ岩泉貴士さん（４３）＝八戸プラザホテル＝が輝いた。
　会員の一年間の成果を発表する場として、２０年以上前から毎年開催している。本年度は「令和初春を祝って」をテーマに、郷土性や季節感など５項目を基準に審査。市内の２０～５０代の料理人が和洋中の３部門に、青森県産食材を使った華やかな料理３０品を出品した。
　岩泉さんは「如月（きさらぎ）の候～新元号令和を祝う～」と題し、「かわいらしい春の料理をイメージした」料理を出品。八戸前沖さばなどの地元食材を使った料理を、ワイングラスに洋風に盛り付けるなど、見せ方も工夫した。
　審査員は「調理技術、色彩、季節感のバランスが良く、和食のお手本として出せる一品」と評価した。
　表彰式が２６日に行われ、料理人歴２４年という岩泉さんは、「普段からメモしていたアイデアを注ぎ込んだ。６年ぶりに市長賞を取れてうれしい」と笑顔を見せた。
　そのほかの入賞者は次の通り。（敬称略）
　◇八戸調理職業訓練協会長賞　小暮明（グランドサンピア八戸）◇はっち館長賞　細越直樹（グランドサンピア八戸）◇優秀賞▽日本料理部門　中里隆之（八戸プラザホテル）▽西洋料理部門　小栗喜代雪（八戸グランドホテル）▽中国料理部門　椛沢健太（八戸プラザホテル）◇若手料理人賞　川崎廉（グランドサンピア八戸）