Free女性塗師3人が「浄法寺うるしび合同会社」設立/二戸

藤原淳市長(中央)に合同会社を設立を報告した、三角裕美さん(右)と工藤良子さん=28日、二戸市役所
藤原淳市長(中央)に合同会社を設立を報告した、三角裕美さん(右)と工藤良子さん=28日、二戸市役所

二戸市の浄法寺漆の女性塗師(ぬし)3人が「浄法寺うるしび合同会社」を設立した。同市浄法寺町にある市直営の施設「滴生舎(てきせいしゃ)」の漆器製造販売や情報発信の業務を受託し、生産販売体制の強化を図る。
 設立したのは、これまで滴生舎で塗師として活動してきた三角裕美さん(39)、工藤良子さん(38)、馬場真樹子さん(34)の3人。三角さんが代表社員を務める。この他、従業員として塗師や木地師、販売員を雇用し、計8人体制で4月から業務を始める。
 社名の「うるしび」には「美」や、先人がつないできた浄法寺漆の「灯火」を未来へ伝えたい―といった思いを込めたという。
 滴生舎は、1995年に旧浄法寺町が整備。二戸市と合併後は市が運営し、今回会社を設立した3人を含む塗師や木地師は市の非常勤職員、販売員は臨時職員として働いていたが、今回の会社設立によって雇用の安定につながるという。
 28日、三角さんと工藤さんが市役所を訪れ、藤原淳市長に設立を報告した。三角さんは「責任は伴うが、わくわくした気持ちでいる。漆の魅力を広める活動をしていきたい」と決意。工藤さんは同社で働く8人中7人が女性であることを踏まえ、「女性が働きやすい環境も自分たちで考えていきたい」と意欲を示した。