Free「資産運用に興味」5割、20代の関心高く 老後の不安など背景か/みち銀調査

年代別の資産運用への興味
年代別の資産運用への興味

株式投資や投資信託など、手元のお金を託して行う資産運用。みちのく銀行が今月まとめた、生活とお金に関するアンケートでは「資産運用に興味がある」とした人が50・1%(前年比0・2ポイント増)で、世代別では20代の関心が最も高く約6割に上った。背景には「人生100年時代」への不安やスマートフォンで手軽に投資ができる環境の浸透があるとみられ、若い世代を中心に貯蓄から運用へと、お金や資産に対する考え方に変化が生じているようだ。
 アンケートは2019年12月、県内在住の20~50代と60歳以上の1035人を対象に実施した。回収率は100%。
 「資産運用に興味がある」と回答した人の割合は20代が最も高かったが、年代が進むごとに関心は低下。60歳以上は33・8%だった。「興味がある」とした人のうち、実際に資産運用をしている人の割合は前年比9・1ポイント増の74・1%で、全ての世代で前年を上回った。
 運用の内訳は、スマホやパソコンで簡単に取引ができる「投資信託」が67・3%でトップ。「投資性のある保険」12・5%、「株式」8・9%と続いた。
 アンケートでは、将来に向けて経済的に不安を感じる要素も調査。1位は「老後の生活費」40・9%で、2位は「病気や介護に備える資金」24・4%、3位は「子どもの学費」17・0%だった。
 老後資金に不安を感じる人の割合は全世代で1位だったが、増加率は20代の伸び率(前年比6・5%増)が最も高く、若い世代ほど将来に不安を抱いていることが明らかになった。
 アンケート結果について、同行の担当者は「若い世代は定期預金の利率が低い時代しか知らない。お金を預けるより、少しでも有利な制度に関心がある層が増えたのだろう」と分析している。
 一方、少額投資非課税制度(NISA)や個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」など、資産形成に役立つ制度が浸透する中、「資産運用をしていない」と答えた人の割合は25・9%。始めない理由は「運用に回すお金がない」が42・5%で最も多かった。
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