Free八戸でクマの目撃続く 市川町周辺で2件、不安拡大

八戸市市川町周辺のクマ目撃場所
八戸市市川町周辺で2日、クマの目撃情報が2件寄せられた。クマは1月31日、翌2月1日も日計地区周辺に相次いで出没。距離が離れているため同一個体かは不明だが、周辺には住宅街や学校があり、住民の間に不安が広がっている。
市農林畜産課によると、午前9時10分ごろ、市川町長者久保付近で、クマ1頭が目撃された。現場はローソン八戸北バイパス店から南東に約100メートル離れた路上。クマは通報後、東方面の山林の中に姿を消したという。
次いで午後2時15分ごろには、市川町和野前山の八戸北バイパスの歩道にいたクマ1頭を、通りかかったドライバーが目撃した。
一方、1日に正門前などで周辺でクマが目撃された市立北稜中では、3日の登下校時に、生徒を送迎するよう保護者に要請。送迎ができず休んでも、欠席扱いにしないこととした。
同日は屋外での授業のほか、部活動などの課外活動も全て中止。市立根岸小も同様の対応を取るという。
青森県猟友会八戸支部の十二役美喜男支部長は、冬期間のクマの出没に、「気温の上昇や消雪の影響で、クマが活動しやすくなっていることが原因ではないか」と推測。「残さや生ごみはえさになり得るので、放置しないようにしてほしい」と注意を呼びかけた。