Freeサイズも気力も“規格外” 俊文書道会、八戸市美で超大作展

空間を生かして大作が展示されている作品展
八戸市のボランティア書道教室「俊文(しゅんぶん)書道会」(西里俊文代表)の「書の発表会 超大作展」が18日、市美術館で始まった。同館での作品展開催は「夢だった」(西里代表)といい、その喜びが伝わってくるような気力あふれる展示で見る人を圧倒している。26日まで。
同会は、特別支援教育に携わる西里代表が1999年に設立。「自由に伸び伸びと書道を楽しむ」というモットーの下、障害のある人・ない人が共に創作活動に励み、精力的に作品を発表している。
会場は、企画展示室「ホワイトキューブ」。高さ5メートルの空間を余すところなく使い、松舘舞奈さん作「空は青い 海も青い」(横10メートル、縦4・8メートル)や松江宣和さん作「BoBoBoBo 爆走カブ」(同)など、大作ばかり65点を展示している。
初日は、同会会員10人と青森県立八戸東高書道部の1年生8人が、躍動感あふれる書道パフォーマンスを一緒に披露。笑顔を交わしたり、ハイタッチしたりしながら、「でっかくいこうぜー 大きいことは良いことだ!」などと力強く揮毫(きごう)し、開幕に花を添えた。
西里代表は「今回、美術館の協力があって実現した。でっかくいくという魂を感じ取ってもらえれば」とPR。市内から来場した稲田八千代さんは「力と技が結集している作品展。ホワイトキューブや、一緒に展示しているペーパーフラワーとマッチしている」と話していた。
作品展は同館との共催。時間は午前10時~午後7時。観覧無料。21日休館。