Free裂織や木工、訪日客に売り込め 青森県と「ビームス」が初タッグ
大手セレクトショップ「ビームス」(東京)と青森県は2024年度、県内の製造業者や工芸家と連携し、訪日客(インバウンド)向けの商品づくりに初めて取り組んだ。県産品の魅力を生かしつつ、海外の人に好まれそうな和盆やちょうちん、インテリアなど24種類を制作。23日~2月19日に同社のオンラインショップやビームスジャパン新宿店で販売する。
インバウンドの増加を受け、富裕層をターゲットに県産品の高付加価値化につなげようと企画。日本の魅力を世界に発信する事業「ビームスジャパン」のクリエイティブディレクターらが県内6社・団体に助言した。
県南地方からは南部裂織保存会(十和田市)と五戸木工(五戸町)が参加。
南部裂織保存会はベッドやソファのカバーにもできるこたつ掛けと前掛け、タペストリーを手掛けた。
五戸木工は県産木材を使い「カプセルトイマシン」を開発。木製カプセルには、「阿保こけしや」(黒石市)の職人が伝統的なこけしやだるまの絵付けを施し、置物や小物入れとして活用できるようにした。
10日は県庁で商品発表会を開催。五戸木工の三代目中野翔太さんは取材に「他にはない商品ができた。たくさんの人に触れてもらい、青森のお土産として認知してほしい」と話した。