Free五神会、念願の自前神輿完成、夜店で披露 9月1日五戸まつりで初陣

ビックリ夜店でお披露目された五神会の万燈神輿=7月26日、五戸町
ビックリ夜店でお披露目された五神会の万燈神輿=7月26日、五戸町

五戸地方最大の祭り「五戸まつり」が30日から3日間、五戸町内で開かれる。勇壮な山車と一緒に祭りを盛り上げるのは、「五神会」(木村芳明代表)による神輿(みこし)担ぎ。昨年まで八戸市内から借りていたが、今年7月に念願だった自前の万燈神輿が完成した。9月1日のお還(かえ)りで、五戸まつりデビューを果たす。

 五戸まつりでの神輿担ぎは一時途絶えていたが、2019年に復活した。だが、神輿は八戸市の大祐神社青年部八戸濱睦会から借りたもの。木村代表の中には、「いつか、自分たちの神輿を担ぎたい」という思いがあった。昨年7月ごろ、本格的に自前の神輿作りへ動き出した。

 もう一つこだわりがあった。「五戸産の神輿にしよう」。五戸木工(同町)の中野久男代表に相談し、快諾を得た。構想から1年。長さ4メートル、横幅2・5メートル、重さ400キロの神輿が完成した。

 7月26日、同町上大町の稲荷神社で行われた入魂式。青森、岩手両県の神輿団体の関係者も駆け付け、盛大に行われた。終了後、中心商店街で開催中だったビックリ夜店でお披露目をした。

 「よいしょ、よいしょ」。同神社から会場の間にある険しい坂を登り切ると、訪れた町民から「おお」「大きい」と、歓声が上がった。中には「自分もやってみたい」と、飛び入り参加する若者のグループも。沿道にいる子どもたちも声をからすほどの元気な声で「よいしょ、よいしょ」と声援を送った。

 時折雨が降るあいにくの天気だったが、神輿の周りは来場者の笑顔であふれた。

 木村代表は「歓迎してもらえてうれしかった。五戸まつり本番も笑顔を届けたい」と語った。

 五神会の神輿が登場するお還りの合同運行は、9月1日午後1時開始。

 
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