Free【chou chou6月号 Pickup】スズメを知ろう! 鳥曇で野鳥の彫刻絵付け体験

株式会社とりの実店舗「鳥曇」(とりぐもり)では、野鳥の彫刻に絵付けをするワークショップを開催しています。シュシュ編集部メンバーが、お寿司のしゃりほどの大きさの「しゃりチュン」の絵付けを体験しました。ここでは、大まかな工程をご紹介します。

 鳥曇の杉浦すずめさんが石粉粘土で形作り、彫刻刀で削った彫刻に絵付けをします。画材はミツロウでできたクレヨンです。杉浦さんにスズメに関するお話を聞きながら、スズメの剥製「スズメ先生」をよく観察して描いていきます。


 【①頭と背中】
 スズメの頭は赤茶色の帽子をかぶっているように見えます。そして、背中は黄土色です。襟足の部分は、赤茶色と黄土色の切れ目がないので、しっかりつなげて塗るのがポイント。ポイントを押さえたら、それぞれの色を塗り広げていきます。


【②顔、背中の模様、尾羽】
 ほっぺにチョン!と黒い模様があり、のどにはネクタイのような黒い線があります。この黒色は子どもの頃は薄く、成長とともに濃くなっていくそうです。背中には焦げ茶色の模様がチョンチョンとたくさん。尾羽は長い羽が集まってできています。


【③風切羽=かざきりばね=、雨覆=あまおおい=、おなか】
 翼を広げた時、外側には「風切羽」という長い羽があります。空を飛ぶための羽です。内側には、翼の根元を守るための短い羽「雨覆」があります。それぞれの特徴を意識して、羽を描いていきます。おなかは灰色で、「汚白色」(おはくしょく)とも言うそうです。


【④脚、目、羽の彫刻】
 脚を黄土色で描いて、爪と目を鉛筆で入れます。最後に杉浦さんが、雨覆の先が白くなっているのを、彫刻刀で削って表現してくれました。まるでスズメが動き出しそうです。おなかに磁石がついているので、台座にチュンと止まらせて完成!


【おまけ・ミクロチュンのこと。】
 杉浦さんがご自身で制作している野鳥の彫刻に、ミクロチュンがあります。小指の爪ほどの大きさでこちらも磁石が入っています。照明と一体になった拡大鏡をのぞき込み、削ったり、色を塗ったり。その緻密な作業にシュシュ編集部は驚愕(きょうがく)! そして、そのかわいさに息をのみました。

 絵付けのワークショップの体験料は1人2500円(税込み)。体験時間の目安は1時間から1時間半です。受け付けは午前11時から午後2時、1組ずつのご案内です。予約優先、子ども大歓迎です!

 【鳥曇 information】
 ショップとカフェ、ギャラリーのあるお店。野鳥の彫刻のほか、シルクの腹巻きやチベット香、陶器など暮らしの雑貨をセレクトして販売している。カフェのおすすめはハーブティーとチーズケーキ。長時間の読書も大歓迎。

 ところ:十和田市法量焼山64-181(駐車場あり)
 定休日:火曜、水曜(ほか不定休)
 営業時間:9:00~16:00
 Instagram:@torigumori_towada
 問い合わせはインスタグラムのDMかメール(info@torigumori.com)で。

 【株式会社とり 今後のイベント】
 6月8、9日 「とわだこマルシェ」にて物販出店、 7月20日 「十和田市現代美術館カフェ&ショップcube」にてワークショップ

 ※本紙生活情報誌シュシュ6月号の特集記事をウェブ用に再編集しました。

 
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