Free本紙「私見創見」外部執筆者が盗用 本社が記事取り消し

デーリー東北新聞社は26日、デーリー東北に掲載している外部執筆者コラム「私見創見」に盗用があったとし、当該コラムを取り消した。

 盗用が確認されたのは、4月8日付に掲載された佐賀女子短大の佐貫巧准教授による「『こどもの道具』としてのICT」。タイトルや本文の書き出し、最後の段落などで、学習コンテンツの企画、開発などを手がけるスマートエデュケーション(東京)が2023年2月に開催したセミナーで配布された資料の一部を盗用した。

 佐貫氏が交流サイト(SNS)に転載した紙面の画像を見た同社の関係者が本人に著作権侵害を指摘。佐貫氏と同社から報告を受けたデーリー東北新聞社は事実確認の上、佐貫氏を執筆陣から外すこととした。

 佐貫氏は本社の聞き取りに、「深く共感し、許可なく引用してしまった。大変申し訳ない」と謝罪した。過去のコラムで同様の無断引用はないとしている。

 デーリー東北新聞社はスマートエデュケーション側に謝罪。木村和彦編集局長は「どんな理由があれ盗用はあってはならない。同様の事案が起こらぬよう、社内のチェック体制を強化したい」としている。

 
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