Freeまちづくり「思いの言語化を」 J1鹿島の鈴木副社長(八戸出身)、熊谷市長と懇談

熊谷雄一市長(左)にスポーツを通じたまちづくりへの思いを語る鈴木秀樹さん(中央)=18日、八戸市庁
熊谷雄一市長(左)にスポーツを通じたまちづくりへの思いを語る鈴木秀樹さん(中央)=18日、八戸市庁

17日のJリーグYBCルヴァン・カップ(ルヴァン杯)でヴァンラーレ八戸と対戦した、鹿島アントラーズの鈴木秀樹副社長(63)=八戸市出身=が18日、八戸市庁で熊谷雄一市長と懇談した。鈴木さんは、スポーツを核としたまちづくりに触れ、「やる気がある人たちの思いを言語化してあげれば、成し遂げるために必要なことが明確になり、資金を出す人も共感しやすくなる」とポイントを説明した。

 鈴木さんはまちづくりを手掛ける関連会社「KX」の取締役も務める。同社は、茨城県鹿嶋市をはじめとする鹿島のホームタウンで担い手と出資者のマッチングや事業の推移を見守る仕組みづくりに着手し、将来的に作り上げたモデルの他地域への展開を見据える。

 17日は、鈴木さんとヴァンラーレの田代貢一郎常務取締役が八戸市庁を来訪。鈴木さんはまちづくりに関して「アイデアがある人たちは思いが先行していて、言語化ができていない場合が多い。それができれば、もがき方や熱量が変わる」と強調した。

 市内の関係者からも意見を求められていると明かすと、熊谷市長は「(鈴木さんにも)参画してもらえれば」とラブコールを送った。

 鈴木さんは懇談後の取材に、格上に善戦したヴァンラーレについて「昨日のような戦いができれば、今の順位(最下位)にいるようなチームではない」と叱咤(しった)激励していた。

 
お気に入り登録