Free配食見守り、町内全域に拡大 週5日、有戸地区も/野辺地

配食サービスのメニューを試食する有戸地区の高齢者
配食サービスのメニューを試食する有戸地区の高齢者

野辺地町で本年度、高齢者を対象とした「配食・見守りサービス」が町内全域で実施されることになった。これまで町北部の有戸地区が対象外だったが、町と町社会福祉協議会の事業を統合するとともに、新たに町外の事業者と契約したことで空白地域が解消され、「全域で平日週5日の配食と見守り」が実現した。

 町は2事業者に委託して週5日、サービスを展開してきたが、中心部から遠い有戸地区は対象外だった。一方、町社協の配食サービスは町内全域が対象だが、週1回だけの実施だった。

 このため町と町社協が「全域での週5日」実現に向けて協議。独自に夕食宅配を実施している「生協コープあおもり」が新たに配食を請け負うことになり、実現にこぎ着けた。

 サービスは町の補助を受けて町社協が実施する。町社協と契約した計3事業者は配食と共に見守りも行う。3日までの登録者数は26人。

 町と町社協は4日、有戸地区で、地区の高齢者約20人を対象に事業説明と試食を実施した。塩分控え目の健康志向のおかずとあって、参加者から「薄味で、ちょうどよい味」と好意的な意見が上がった。

 試食した、地区の65歳以上の高齢者で組織する有戸地区長生会の四戸巧会長(71)は「私も一人暮らしなので、このようなサービスがあればありがたい」と笑顔で話し、配食を希望する意向を示した。

 
お気に入り登録