Free岩手の潮騒路、結んで40年 三鉄リアス線、記念列車を運行

記念ヘッドマークを取り付けて到着した記念列車を久慈市職員が大漁旗を振って出迎えた=1日午後3時35分ごろ、久慈駅
記念ヘッドマークを取り付けて到着した記念列車を久慈市職員が大漁旗を振って出迎えた=1日午後3時35分ごろ、久慈駅

三陸鉄道リアス線(久慈―大船渡市・盛間163キロ)が1日、全通から40周年を迎えた。同日は上下線で記念列車が運行され、白い車体に赤と青のラインが入ったおなじみの車両が記念ヘッドマークを装着し、住民や観光客らを乗せて岩手の潮騒路を走行した。

三鉄は、路線廃止となった久慈線(久慈―普代)など三陸沿岸の国鉄3路線を引き継ぎ、未開業区間を整備して1984年4月1日、国内初の第三セクター鉄道として北リアス線(久慈―宮古)、南リアス線(盛―釜石)が開通。東日本大震災を乗り越え、2019年3月にはJR山田線釜石―宮古間の移管により、久慈―盛間がリアス線として再スタートを切った。24年3月までの累計利用者数は約5288万人。

同日は記念列車の運行に合わせ、主要駅では関係者がお振る舞いなどで利用者をもてなした。久慈駅では午後3時半過ぎに到着した下り列車を市職員らが大漁旗を振って出迎え、利用客には黒豆ケーキなどの特産品をプレゼントした。

祖母と一緒に盛から約4時間半かけて記念列車で到着した盛岡市の及川朝陽君(市立河北小5年)は「沿線のいろいろなマスコットに会えたし、三鉄の歴史も知ることができて楽しかった」と笑顔を見せていた。

 
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