Free尾張さん(八戸聾教諭)出場の日本、初代王者 世界ろう野球大会

ろう野球で世界一になった喜びを報告する尾張圭佑さん(左)
ろう野球で世界一になった喜びを報告する尾張圭佑さん(左)

耳の聞こえない選手による「第1回世界ろう野球大会」(2月24~28日・台湾)で日本が優勝した。日本代表の一員で一塁手として出場した、青森県立八戸聾(ろう)学校教諭の尾張圭佑さん(32)=弘前市出身=が19日、八戸市庁を訪れ、熊谷雄一市長に世界一の喜びを語った。

 大会には日本のほか、台湾、米国、韓国、メキシコの5カ国が出場。総当たりの予選リーグ後、上位3カ国による決勝ラウンド(リーグ戦)で頂点を決めた。
 日本は予選を4戦全勝で1位通過し、決勝ラウンドで米国、台湾と再戦。見事、連勝し、無傷で初代王者に輝いた。

 尾張さんは6試合中4試合に出場。打順は試合によって違ったが、決勝ラウンド・台湾戦での2安打を含め、7打数3安打で打率4割2分9厘と活躍した。

 同日、手話を使いながら熊谷市長に大会の様子を説明。「プレッシャーもあったが、いつものプレーをすれば世界一を取れると信じた」と振り返った。

 第2回大会は2年後に日本で開催される予定。尾張さんは連続出場に意欲を見せ、「投手としても出場したい。連覇を目指す」と一層の飛躍を誓った。

 
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