Free煮物使った海鮮丼開発中 八戸・俵屋、訪日客ニーズに応え

煮物が具材の海鮮丼を試食する参加者=6日、八戸市の俵屋
煮物が具材の海鮮丼を試食する参加者=6日、八戸市の俵屋

八戸市城下1丁目の飲食店「日本の味 俵屋」(沢上弘代表)が、インバウンド(訪日客)のニーズに応える海鮮丼の開発に取り組んでいる。6日、市内の観光業、飲食業関係者ら11人を招いた試食会を同店で行い、PR方法などを探った。

 青森県の委託事業。訪日客向けの観光コンテンツの創造を目指す中で、海産物の生食に苦手意識を持つ人にも青森産海産物を楽しんでもらうため、同店に煮物を活用したメニューの開発を依頼した。

 「酢飯を使う」「煮詰め(穴子などに塗る甘辛いタレ)を使う」を丼の基本とし、具材は地域で取れる海産物をメインに仕上げた。県は、俵屋での提供を皮切りに、県内各地の飲食店でのメニュー化も推奨する方針。

 6日に提供された丼には、穴子やイカ、タコ、ホタテ、サメガレイなど数種類の煮物が載っており、参加者が料理を楽しんだ。

 意見交換では、具材や量に関する質問が出されたほか、料理名や価格帯が決まっていないことから、「丼の内容がすぐに分かるような名前にした方が良い」など売り出し方への助言もあった。

 開発された丼は、近く俵屋で提供を始める予定。沢上代表は「ありそうでなかった丼。青森県の丼として広めたい」と意気込んでいた。

 
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