Free旧三春屋テーマパーク、開業6~7月にずれ込み 資材不足で工期見直し/八戸

開業が2カ月ほど延期になる旧三春屋。看板から「2024.04.26」とする文字が消えた=6日、八戸市
開業が2カ月ほど延期になる旧三春屋。看板から「2024.04.26」とする文字が消えた=6日、八戸市

八戸市十三日町の旧三春屋1階部分を再活用し、インドア型テーマパークを計画する事業運営会社「AEM(アエマ)」(東京)は6日、4月26日としていた開業が2カ月程度ずれこむことを明らかにした。資材不足が原因としている。三春屋を巡っては、これまでも再生計画が二転三転した経緯があるが、担当者は「複合的な要因で間に合わなくなり残念だが、やり遂げるつもりだ」と強調した。

 三春屋のテーマパーク計画は、土地と建物を所有する「やまき三春屋」(同市)の親会社「やまき」(東京)が昨年10月に発表。運営会社を設立し、八戸やアジアをテーマにした飲食、物販、サービスのテナントを募っていた。当初、テナントは100区画以上の計画だったが、約80区画になるという。

 アエマの塩路茂執行役員によると、2025年の大阪・関西万博に加え、1月の能登半島地震で資材や人手不足に拍車がかかり、工期の見直しを余儀なくされた。開業時期は6月末から7月初旬ごろになる見通しだ。

 1月に不動産クラウドファンディング(CF)を利用し、初期費用や設備工事費などとして約7億円を募った結果、8億円を超える金額を集めている。ファンド事業者「ヤマワケエステート」のホームページによると、同社が三春屋を借りて内装整備を整えた後、アエマに賃貸する。

 塩路氏は「改修は7億円で収めるつもりだ」と説明。入居が決まったテナント数については、現時点で公表できないとしている。

 23日に三春屋南口広場でイベントを開く予定。アエマの山下敏正社長が開業の遅れや進捗(しんちょく)状況について説明する場を設けるという。

 
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