Free【みちのく生き物観察記】エナガ

白い冬毛を膨らませ、まん丸なエナガ(左)と、逆さまになって熟れた妙丹柿をつつくエナガ=1、2月・階上町
白い冬毛を膨らませ、まん丸なエナガ(左)と、逆さまになって熟れた妙丹柿をつつくエナガ=1、2月・階上町

前回、カラ類の混群の話をしたが、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラなどのカラ類に交じり、すばしっこい動きの小さな白っぽい鳥が目立つ。それがエナガだ。

 短く黒いくちばし、背は黒と紅紫色、羽根と尾は黒い。体長は14センチほどだが、体はカラ類よりずいぶん小さく、その割に尾は長い。「柄が長い」というのが名前の由来のようだ。

 今の時期は白い冬毛を膨らませて正面から見るとまん丸く見える。北海道の別亜種シマエナガは顔も真っ白で、「雪の妖精」として写真愛好家に人気を得ているが、眉毛のような黒い模様があるこちらのエナガもとてもかわいい。

 身軽な体で木の枝の中を素早く動き、さかさまになって木の実や虫、樹液などを食べる。平地から山林にかけて生息し市街地でも樹木の多い公園などで見かける。

 
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