FreeIT化で省人化、経営改善にも 八戸市が企業連携交流サロン

デジタル活用の可能性を探った企業連携交流サロン
デジタル活用の可能性を探った企業連携交流サロン

八戸市は21日、八戸プラザアーバンホールで企業連携交流サロンを開いた。「人材不足への対応策としてのデジタル活用」をテーマにしたパネルディスカッションでは、IT化は省人化だけでなく、経営改善にもつながることを共有した。

 八戸圏域の45の企業・団体から約70人が参加。弘前大の上平好弘地域連携コーディネーターが司会を務め、4人のパネリストがIT化の事例などを紹介した。

 昨年11月に経済産業省の「デジタルトランスフォーメーション(DX)認定」を取得したリフォーム業のフジケンザイ(同市)の田中周一代表は、デジタル活用に取り組んだきっかけは、頻発するヒューマンエラーだったと明かした。

 ITを活用したことで、省力化や効率化につながった上に、データに基づいた意志決定ができるようになったという。田中代表は「当たり前だと思っている業務もデジタル化できる。誰がやっても同じ仕事は自動化するべきだ」と語った。

 企業や自治体にIT活用による解決策の提案なども行うテクノル(同)の上野博俊八戸支店長は、デジタル活用は生産性の向上と人材確保につながると指摘した。

 東北経済産業局資源エネルギー環境課の井元尚充課長補佐は「IT化は省人化だけでなく、売り上げにも転換する。取り組む際は、どの部分をIT化するか社内できちんと決めることが大事だ」とアドバイスした。

 
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