Freeアレルギーの子ども守ろう 給食での誤食防止へ冊子作成/久慈

学校給食での誤飲防止へ、連携のための冊子を久慈市教委に寄贈した日當ます美代表(中央)
学校給食での誤飲防止へ、連携のための冊子を久慈市教委に寄贈した日當ます美代表(中央)

アレルギーを抱える子どものいる久慈市内の保護者らで組織するアレルギーケアくじ(日當ます美代表)が、学校給食での誤食防止につなげたい―と、学校と家庭の連携を図る冊子250冊を作成した。冊子は市教委を通じて市内の全21小中学校に配布、活用される。

 子どもの約1割が何らかのアレルギーを持つとされる。市教委では給食の献立表について、使用する食材や調味料などを詳しくまとめた「詳細献立表」を6年前から配布している。

 冊子は、詳細献立表のより効果的な活用につなげるため、アレルギーケアくじが養護教諭ら関係者の意見などを聞いて作製。B5判32ページで、子どもが安全に給食を食べるための連携のポイントなどをまとめている。作成費用は、NPO法人やませデザイン会議が運用する北三陸じもっと基金の共感寄付で集めた。

 21日は日當代表が市役所に後忠美教育長らを訪ね、冊子を贈呈。日當代表は「この冊子でアレルギーの子どもを守るだけでなく、学校現場で対応に当たる先生方の負担軽減につなげられれば」と話した。

 これに対し、後教育長は「学校としては誤飲防止態勢を整えているが、それでもヒヤリとしたような事案の報告はあり、ゼロを目指していかなければならない。今後とも知見を教えてもらえればと思う」とお礼した。

 
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