Free「握り寿司教室」定期開催へ 観光客や食育狙い 八戸・みなとっと

職人からすしの握り方を教わる参加者
職人からすしの握り方を教わる参加者

八戸市湊町の産直施設「浜市場みなとっと」が来年度から、観光客や児童生徒らを対象とした体験プログラム「握り寿司(ずし)教室」を定期開催する。八戸みなと漁協の直営である同施設の強みを生かしながら、魅力ある観光コンテンツの創出を目指す。3月にはモニターツアーの実施も予定しており、担当者は「プログラムを青森、八戸を知る入り口にしてほしい」とPRする。

 青森県の「観光コンテンツ魅力向上推進事業」の一環。館鼻岸壁朝市などを訪れる観光客をメインターゲットに、1回10~20人程度の参加を予定する。市内小学生らを対象とした食育活動や、インバウンド(訪日客)のニーズにも応えたい考え。

 14日、「メディア体験会」が行われ、地元報道機関や同施設と交流のある事業者ら14人が参加。同施設の大西利春板長が講師を務めた。

 すしネタは、ホタテや締めさば、イカ、ヒラメなど県産品を中心に9種類。参加者は、大西板長の職人技をまねながら、片手ですし飯をまとめ、ネタを載せてきれいに成形した。このほか、同漁協所属船が水揚げした活アイナメも登場。大西板長自らがさばき、イクラと共に握って提供。参加者は、自分が握ったすしとプロのすしの違いを感じつつ、鮮度の良い地元海産物を堪能した。

 同施設の大山知希副店長は「漁師と消費者をつなぎ、観光消費額の拡大にもつながるようなコンテンツを目指す。県産食材を食べることで、青森に親しんでもらうきっかけになれば」と展望する。

 同施設では現在、来月10日開催予定のモニターツアーの参加者を募集している。交流サイト(SNS)投稿とアンケートへの協力が条件で、参加料は3千円(税込み特別価格)。申し込み、問い合わせは浜市場みなとっと=電話0178(38)3741=へ。

 
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