Free葛原さん、大荒行終える おいらせ・唯圓寺の住職

中山法華経寺での100日間にわたる大荒行を終え、唯圓寺に帰還した葛原圭静さん(右から2人目)
中山法華経寺での100日間にわたる大荒行を終え、唯圓寺に帰還した葛原圭静さん(右から2人目)

おいらせ町下前田の唯圓寺住職の葛原圭静さん(48)が17日、中山法華経寺(千葉県市川市)での100日間にわたる大荒行を終え、帰山した。唯圓寺では帰山奉告式が開かれ、参列した檀家(だんか)や信者に見守られながら、水行で身を清めて荒行を無事に乗り越えたことを奉告した。

 中山法華経寺は日蓮宗大本山の寺院。大荒行は昨年11月1日から今月10日まで行われ、今回は志願した僧侶54人が参加した。

 修行は過酷で毎朝午前2時起床、午前0時就寝。食事は1日2回。1日7回の水行に臨むほか、読経をひたすら繰り返す。寒さ、飢えなどに耐えながら、外界から完全に遮断された環境で修行を続けることによって、力を習得するといわれている。

 今年は大荒行の期間中に能登半島地震が発生。各僧侶は被災地の早期復興、亡くなった人への冥福を祈り続けた。

 17日朝に唯圓寺に帰還し、参列した檀家や信者に感謝の意を表した葛原さんは「これから全ての人を幸せにするために、(修行で得た)この力を振るっていきたい」と抱負を述べた。

 檀家で同町下明堂の村杉徳孝さん(80)は、「よく頑張ってくれたの一言しかない。この行を基礎にして、自分のため、人のために活躍していってほしい」と期待を込めた。

 
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