Free様式見直しデジタル化を 窓口業務改革 八戸市職員が体験調査報告

市職員が窓口業務の改善策を発表した体験報告会=20日、八戸市庁
市職員が窓口業務の改善策を発表した体験報告会=20日、八戸市庁

八戸市は20日、行政手続きの改善に向けて実施した職員による窓口利用体験調査の報告会を市庁で実施し、熊谷雄一市長ら市幹部をはじめ約50人の職員が耳を傾けた。転入やおくやみの手続きを体験した職員は、待ち時間の長さや記入書類の多さを実感した経験を踏まえ、整理整頓などの環境改善や、デジタル化による「書かない・待たない・来ない」窓口の実現に向け、部局の垣根を越えて取り組む必要性を訴えた。

 調査は1月、若手職員が中心となって実施した。盛岡市から飼い犬を伴って転入する家族を想定して手続きを体験したチームは、本庁と別館、保健センターを移動し、計3時間56分かかったと報告。24枚の書類記入に79分を要したという。

 職員は「来庁者目線に立てば様式を統一し、できるだけ書かずに済むと助かる」として、配布物や申請書の見直しや、自宅でオンライン申請できる仕組みの導入を提案した。

 市は今後、総務省が実施するモデル事業を活用して窓口業務改革プロジェクトに取り組む方針で、熊谷市長は「提言をしっかりと受け止め、書かない窓口の実現に向けた業務改革を全庁一丸となって推進したい」との方針を示した。

 
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