青森県立八戸工業高電子科の２年生１６人が、電話機などの工事で必須となる国家資格、「工事担任者上位資格」の第１級アナログ通信に合格した。２６人が挑み、合格率は６１・５％と全国で見ても非常に高い結果だった。このほか、同上位資格の第１級デジタル通信に４人、総合通信に１人がそれぞれ合格を果たした。

　資格試験は日本データ通信協会主催で年２回実施。取得すれば、電気通信回線設備の工事などを担うことができる。試験は基礎、技術、法規の３科目あり、全科目で基準となる点数をクリアする必要がある。

　生徒は昨年９月ごろから勉強を開始。お互いを励まし合いながら知識を身に付け、１１月の試験に臨んだ。

　金浜優真さん（１７）は「部活などとの両立は大変だったが、合格できて良かった」と笑顔を見せた。今回、デジタル通信も併せて合格した家口椋介さん（１７）は「昨年５月の試験ではデジタルで落ちていたので、今回で一気に二つ合格できてうれしい」と話した。