Free町特産サルナシで新商品 「さるなしもっち」10日発売/軽米

新商品「さるなしもっち」をPRする小野寺宏眞社長(左)と神久保翔也さん=9日、軽米町
新商品「さるなしもっち」をPRする小野寺宏眞社長(左)と神久保翔也さん=9日、軽米町

軽米町産業開発(社長・山本賢一町長)は10日、町特産のサルナシを原料に用いた菓子「さるなしもっち」を発売する。岩手県一関市の松栄堂(小野寺宏眞社長)に製造を依頼。同社の銘菓「ごま摺(す)り団子」のような一口サイズの団子に、サルナシの果汁を使ったペーストを入れ、果実特有の甘酸っぱい味に仕上げた。

 サルナシを使った町の加工品は定着してきたが、近年は生産者の減少が課題に。今回は幅広い世代に好まれる新商品を開発し、原料の生産振興につなげようと、昨年夏から半年間ほど試作を重ねて完成させた。

 もちもちとした団子と、つるんとしたペーストの食感が特長。口に入れると、フルーティーな甘みとさわやかな香りが広がる。冷凍商品で、常温で約1~2時間解凍し食べられる。

 地元の食の魅力をやわらかいイメージで伝えようと、町立晴山小の児童が考案したキャラクター「さるなっし~」をパッケージにデザインした。

 9日は町内で商品の発表会を開催。小野寺社長は「サルナシの風味を最大限に生かして開発した。ごま摺り団子のように、将来は海外にも販売できるよう商品を広めたい」とあいさつ。

 PRのため、男性アイドルグループ「甘党男子」の神久保翔也さん(同町出身)も応援に駆け付け、「大好きな軽米の魅力が、新商品とともに世界に発信されてほしい」と願った。

 1箱8個入りで961円。町内の産直施設「ミル・みるハウス」や町物産交流館、同社の通販サイトで販売する。問い合わせは、軽米町産業開発=電話0195(43)4666=へ。

 
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