二戸市の呑香（とんこう）稲荷神社（小保内威彦宮司）で４日、節分祭が開かれた。景品が当たるくじ付きの豆まきなど楽しい企画が催され、市内外から訪れた多くの家族連れで終日にぎわった。

　豆まきは３回に分けて行った。２回目には、同市のゆるキャラ「浄法寺のねこ」や九戸村のキングオブチキン氏も登場。地元の年男や年女と一緒に、神楽殿から豆をまいた。参加した親子は、「こっちに投げて」と歓声を上げながら豆をキャッチした。

　会場では伝統の神代神楽の奉納が行われたほか、餅つき大会や、境内を巡りながら神社や地域にちなんだクイズに挑戦する、謎解きイベントも人気を集めた。

　豆まきに参加した一戸子供の家保育園年長の西舘花依ちゃんは、「なかなか豆が取れなかったけど、頑張ったよ。お家で食べるのが楽しみ」と喜んだ。

　小保内宮司（４３）は「コロナ禍の前まで行った餅つきを、久しぶりに再開した。天気に恵まれ、多くの方が参加してくれた」と話し、イベントに協力した市内外の関係者に感謝した。