Free【北奥羽の地名】箕輪平(みのわたい、十和田市)/「箕」のへりのように湾曲

北奥羽の地名
北奥羽の地名

十和田市の地名や歴史を研究する布施由郎さんの「十和田地名の由来」によると、箕輪は農具「箕」のへりのように湾曲する地形を指す。

 中世に開発された田を表すほか、神を「みわ」と読み、神様を意味する場合もある。

 箕輪平は近くを流れる奥入瀬川より一段高い平らな場所。その下には「箕輪川原」の地名がある。高低差のある地形を生かし、近くに六日町地区保全管理委員会が取り組む田んぼアートがあり、ちょうど箕のへりのような地形も見られる。

 田んぼアートは知名度が少しずつ上がっており、案内の看板も立てた。

 地域には喜多美町集会所を併設した稲荷神社がある。境内に「移住記念」の石碑が立ち、大正期に秋田県や岩手県から開拓者が移り住んだことがうかがえる。新しいことに挑む開拓精神は、田んぼアートにも引き継がれる。

 
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