Free運休区間の存廃、議論は平行線 JR津軽線、沿線4市町村長会議

外ケ浜町の山崎結子町長(中央)や今別町の阿部義治町長(左)らが出席した、JR津軽線を巡る首長会議=1日、外ケ浜町
外ケ浜町の山崎結子町長(中央)や今別町の阿部義治町長(左)らが出席した、JR津軽線を巡る首長会議=1日、外ケ浜町

運休が続くJR津軽線蟹田―三厩間の存廃を巡り、JRと沿線4市町村長らが対応を話し合う会議の初会合が1日、外ケ浜町役場で開かれた。バスやタクシーへの転換を提案するJRに対し、外ケ浜町は賛成、今別町などが反対を改めて表明し、議論は平行線のまま終わった。今後のスケジュールは未定とし、議論の進め方や結論を出す時期などは示されなかった。

 外ケ浜の山崎結子町長は鉄路復旧に伴う費用に触れ、「将来の住民の負担になってはいけない。持続可能な交通体系とするべきだ」と主張した。

 今別の阿部義治町長は「災害時に孤立しないために鉄路は必要」と強調。「第2青函トンネル」の建設構想が実現すれば、需要は見込めるとした。蓬田の久慈修一村長も反対を訴えた。

 一方、青森県の小谷知也副知事は「災害を契機とした廃線はあってはいけない」としつつも、「住民の意見が何より大切だ」と述べた。担当職員が代理出席した青森市は発言しなかった。

 事務局のJR東日本盛岡支社の久保公人支社長は「満場一致での合意形成が望ましいが、現状では意見集約が難しい」とした。

 
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