東洋大が主催する第３７回現代学生百人一首で、八戸工大二高２年の佐々木日菜さん（１７）の作品が、青森県内から唯一の入選を果たした。佐々木さんは「まさか選ばれるとは思わなかったので驚いている」と率直な感想を語った。

　同大が国内外の小学生から大学生までを対象に、「現代学生のものの見方・生活感覚」をテーマとした短歌を募集。今回は６万３６０６首が寄せられ、１００首（小学生の部は別に１０首）を選出した。

　佐々木さんの入選作は「暑すぎたサウナのような体育館アラート出ても行う部活」。猛暑だった昨年夏、熱中症警戒アラートが出たので部活動が休みかと思ったら、当てが外れて少し残念に思いつつ、「大会に向けて仲間と一緒に頑張れた」と、前向きな気持ちで詠んだ歌だという。

　短歌を詠んだ経験はなく、国語の課題で作ることになって、ぱっと思い浮かんだという作品での入選に家族も大喜び。佐々木さんは「機会があれば、また挑戦してみたい」と顔をほころばせた。