Free満ち満ちる“カワイイ” 女子高生テーマに版画展/はっち

女子高生をモチーフにした版画が並ぶ、しばやまいぬさんの作品展
女子高生をモチーフにした版画が並ぶ、しばやまいぬさんの作品展

女子高生を主題とする八戸市の少女板画家、しばやまいぬさんの作品展「卒業制作展」が、同市の「はっち」2階ギャラリー2で開かれている。明るく、温かみのある“カワイイ”であふれた展示だ。22日まで。

 しばやまいぬさんは10年ほど前から、「裏手彩色」と呼ばれる技法を多用しながら、女子高生をテーマにした版画を制作。若さあふれる日常の姿や、反対にファンタジーの世界に飛び込んだ女の子の健康的な魅力を表現してきた。

 今回は2017年制作から、今月完成した作品まで約60点を展示。幾つになっても学生時代の卒業制作展のように情熱を注ぎたい―との思いから、作品展のタイトルを付けた。

 思春期の少女を題材にすると、悩みや影のようなものが表現されることも多いが、しばやまいぬさんの作品は皆楽しげで、りんとしており、本人は「体型などコンプレックスにとらわれがちな時期だが、みんなそれぞれに持っている魅力を引き出したかった」と明かす。

 コロナ禍でマスクをしながら談笑したり、タピオカドリンクを抱えたりするなど時代ごとのトレンドを映した作品も。「浮世絵のように、その時代の流行と女子高生の姿を、作品の中で残していきたい」と力を込めた。

 入場無料。時間は午前10時~午後7時半(最終日は同6時)。

 
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