Free【グラフ】炎囲んで大渡えんぶり 帯島小で「どんと祭り」/洋野

炎を囲んで摺りを披露する帯島小児童

洋野町立帯島小(馬場宣彦校長)校庭で15日、恒例の「どんと祭り」が開かれた。全校児童が、正月飾りを燃やす炎を囲んで「大渡えんぶり」を披露し、地域住民が子どもたちの成長と郷土芸能の継承に目を細めた。

 町教育振興会帯島実践区が主催。同校児童は、地元の大渡えんぶり保存会の指導を受け、演技練習を毎年行っている。

 帯島地区の町消防団第13、14分団が協力し、神事の後に持ち寄られた正月飾りへ点火した。烏帽子(えぼし)や半纏(はんてん)を身に着けた子どもたちは、お囃子(はやし)に合わせて登場。校庭や、農業体験で使用している近くの田畑で堂々とした摺すりを見せ、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災、学業成就を願った。門松の竹飾りがはぜる音が時折響く中、三番叟(さんばそう)や田植え踊りも披露され、地元住民が惜しみない拍手を送った。

 えんぶりの引き継ぎ式では、6年生から小道具を手渡された5年生の代表児童たちが「伝統をしっかり受け継ぎます」と誓った。えんぶりを舞った6年大渡心大郎君は「野球の遠征などで、えんぶり練習にはあまり参加できなかったけど、とても楽しかった」と笑顔を見せた。

田畑でもえんぶりを舞い、五穀豊穣を祈願
華やかな装いで三番叟を舞う子どもたち
田植えの様子を模した田植え踊り
えんぶり道具を6年生(左)から受け取り、継承の口上を述べる5年生

 
お気に入り登録