Free視覚障害者支援の在り方探る はっちでセミナー

「はっち」を歩きながら盲導犬の役割を説明する黒田匠さん(左)とPR犬のラス
「はっち」を歩きながら盲導犬の役割を説明する黒田匠さん(左)とPR犬のラス

八戸市の「はっち」は12日、同館で研修会を開き、ボランティアガイドら約25人が、盲導犬ユーザーや視覚障害者を受け入れるための知識を身に付けた。

 同館を訪れた盲導犬ユーザーをトイレに案内したボランティアガイドから、正しい対応の仕方が分からなかった―との意見が挙がり、研修会の開催に至った。

 日本盲導犬協会仙台訓練センターの黒田匠さんが講話。視覚障害者の見え方はさまざまだとし、「見え方が違えば困ることや危険と感じることも一人一人違う。どういうサポートが必要か聞くことが大切だ」と説明した。

 黒田さんは、盲導犬PR犬のラスと共に館内を歩き、盲導犬の役割を説明。座席や、トイレ、エレベーターなどでの適切な案内方法を解説した後、ボランティアガイドらが案内を実践した。

 ガイド歴8年目の舘下久美子さん(63)=八戸市=は昨年、盲導犬ユーザーの応対を体験。「以前はこの対応で良かったのかなと感じていたが、視覚障害のある人がどういうサポートを必要としているのか学ぶことができた。細かい気配りが大切だと感じた」と話した。

 
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