Free【みちのく生き物観察記】ヒドリガモ

マリエント前の海岸に飛来したヒドリガモ。3羽の雄と雌(手前左)=八戸市鮫町、2023年12月

全国の池や湖で冬鳥として観察されるヒドリガモ。淡水カモに分類されるが、海藻のアオサを好むため海岸でも見かける。

八戸市水産科学館マリエント付近の海岸では、コクガンやオナガガモに交じって20羽ほどのヒドリガモが見られた。体長50センチ弱の中型。雄は顔が赤茶色で鼻先から頭頂にかけオレンジ色で、体は白黒の細班があり灰色。雌は全体に茶褐色で特別な特徴はないが、ペアで行動しているので見間違えることはない。どちらもほかのカモと比べると顔が赤茶色、このため緋(ひ)鳥と呼び、この名前になったようだ。くちばしは青灰色で先端が黒い。

泳ぎながら時々逆立ちして海藻などの食べ物を採る。ほかのカモ類と比べてあまり神経質ではないようで、海岸近くから観察しても逃げることなく数メートル近くまで近寄ってくる。

 
お気に入り登録