Free「プロメテの火」青森で初公演 故江口隆哉(野辺地出身)構成の舞台/八戸

本番に向けて稽古に励む出演者
本番に向けて稽古に励む出演者

野辺地町出身で、日本のモダンダンスの祖として知られる江口隆哉(1977年没)が、構成と振り付けを担った舞踊の舞台「プロメテの火」が27、28の両日、八戸市公会堂で上演される。青森県内で公演が行われるのは初めてで、出演者の稽古に熱がこもっている。

 現代舞踊協会と、江口の直系の弟子らでつくる実行委員会が共催する。

 プロメテの火は、映画「ゴジラ」(54年)のテーマ曲を手がけた作曲家、伊福部昭(2006年没)と江口が共同制作。戦後日本の復興の歩みをギリシャ神話になぞらえた作品で、江口の最高傑作とも称される。50年に東京・帝国劇場で初上演された。

 当日は約40人のダンサーが出演するほか、オーケストラの生演奏も行われ、荘厳かつ迫力のある舞台が繰り広げられる。本番を控え、都内のスタジオなどでは出演者が本番さながらの緊張感で稽古に励んでいる。

 主役の佐々木大さんは取材に「青森は“未踏の地”。ダンサーの思いや力強さを感じてもらいたい」とアピールする。

 チケットは全席自由で、税込み2千円。問い合わせは、八戸市公会堂=電話0178(44)7171=へ。

 
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