Free間澤さん(洋野)林野庁長官賞 将来見据えた林業経営、山菜の林間栽培評価

岡本正善町長(右)に受賞を報告した間澤美治さん(中央)、智子さん夫妻
岡本正善町長(右)に受賞を報告した間澤美治さん(中央)、智子さん夫妻

洋野町大野の林業間澤美治さん(65)=間澤林業代表=が、本年度の全国林業経営推奨行事(公益社団法人大日本山林会主催)で林野庁長官賞を受賞した。長期的な視野を持った林業経営や、山地を利用した山菜栽培などの取り組みが評価された。

 同行事では、持続的で健全な林業の発展に寄与している経営者を毎年表彰。本年度は全国から28件の推薦があった。

 間澤さんは岩手県立農業大学校を卒業後に帰郷し、家業の林業に従事。作業機械の積極導入による効率化や大型木材を目指した植林、林間の作業道延伸など、長男の慎太郎さん(35)らと共に将来を見据えた事業を行ってきた。

 また、地元の行者ニンニク、シドケなどの自生山菜が乱獲で減少したことから、妻の智子(けいこ)さん(63)を中心に林間栽培を実施。収穫物や豆腐用たれ、ラーメンなど加工品も販売し、事業の多角化にも挑戦している。

 間澤さん夫妻は12月27日、町役場種市庁舎を訪れ、岡本正善町長に受賞を報告した。間澤さんは取材に対し「目先の利益に惑わされず、信用第一で仕事をしてきたことが評価されたのかな」と述懐。「せっかく認めてもらったし、孫7人への小遣いのためにも、しばらく引退はできないな」と笑顔をほころばせた。

 
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