【共生とは】使い切る先人の知恵 南部裂織、きみがらスリッパ

古い布を使い切る知恵から生まれた南部裂織=2023年12月下旬、十和田市
北奥羽地方は綿花の栽培に不向きだった。着る物といえば麻や藤。そんな寒冷の地に、日本海回りの北前船によって木綿が持ち込まれる。 暖かい綿は貴重だった。女性たちは端布も粗末にせず、重ねて刺し子にし、最後は裂いて再び織り込んだ。時は江戸時代、南部.....
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